弁護士費用をわざわざ払う価値はあるのか?

交通事故に遭ったら弁護士に相談すべきか否かは、それぞれの人の境遇によります。法律知識に自信があるのであれば、不利にならないように示談交渉を行うことが可能ですし、訴訟になったとしても本人訴訟で対処することができるでしょう。

そういった人は、わざわざ相談する必要はありません。もちろん、示談交渉や訴訟は平日に行われるため、それを自分で行うためには仕事を休まなくてはならなくなります。そのため、交渉の代理人として弁護士を活用することには実益があります。

一方、法律知識がない人が交通事故に遭った場合、弁護士に相談した方が良いでしょう。示談交渉は相手が任意保険に加入していれば、保険会社の人間と行います。当然、その交渉を担当する人は、法律について十分な知識を持ち合わせています。それに加えて保険会社も営利企業ですから、支払う保険金が少ないほうが利益になります。

したがって、できるだけ保険会社に有利になるように交渉をします。ここで、法律知識に疎いと、相手の思うままの示談を締結してしまうことになりかねません。そのため、弁護士に相談して今後の対応について助言をもらうとともに、交渉を代理してもらうことが、自己の権利を確実に守ることにつながります。

訴訟の場合も同様です。いくら自分の主張が正しいと思っていても、それを公平な存在である裁判所に認めてもらうためには、十分な主張と立証を行わなければなりません。特に、交通事故のような不法行為責任を相手に追及する場合の立証責任は、請求する側にあります。

そのため、法律知識に疎いと、それが十分でないために敗訴し、二度と蒸し返しができなくなる可能性が生じます。そのため、訴訟の場合も弁護士を活用した方が確実に自己の権利が守られます。